ここでは、オーサリングに関する基本的な技術情報をご説明いたします。ご検討の際、またはご依頼いただく際の参考にしていただければ幸いです。
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DVD作成(オーサリング)

オーサリングの基礎知識
メニュー画面の概要
まず、DVDのメニュー画面の概要をご説明いたします。

①背景 | メニュー画面の背景は、デザインされた画像を使用することができます。JPEGなどの画像データやPhotoshopのデータを使用することが可能です。弊社テンプレートから選択することもできます。 |
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②タイトル | タイトルは、背景画像の一部として含めてしまっても良いですし、文字として後から打ち込むことも可能です。 |
③ボタン | 任意の動画またはチャプターを再生するためのボタンになります。選択するボタンはハイライトさせて、それと分かるようにデザインします。 1ページに設置できるボタン数は、スタンダードの場合最大で15個、プロの場合は最大で18個のボタンを設置可能です。 |
④セーフティエリア | テレビ画面では外側10%〜20%表示できないエリアがあります。その有効な範囲をセーフティエリアと⾔います。タイトルやボタン、文字などはこのセーフティエリア内に設置する必要があります。 |
ボタンによる再生
メニュー画面のボタンを押すと、任意の映像が再生するよう設定することができます。
再生がスタートする位置は、映像の頭か「チャプター」という映像の区切りを指定することができます。チャプターは映像の中の任意の箇所に設定することができます。

注意:チャプターポイントはフレーム単位の厳密な指定は難しく、前後に多少ずれる場合があります。
ボタンによる再生後の動き
メニュー画面のボタンを押し、任意の映像が再生された後の動きについて、2つ種類があります。一つ⽬は、ボタンを押して映像が再生された後、メニュー画面に戻ってくる動き方です(パターン1)。二つ⽬は、任意の映像の箇所を続けて再生する動き方です。(パターン2)

ALL PLAYボタン
ALL PLAYボタンは、すべてのチャプターを通して再生するためのボタンです。チャプター毎に再生するボタンとは別に、ALL PLAYボタンを設けることで、各々のチャプターを⾒たい時には、各々のチャプターボタンを押して再生し、一気にすべてのチャプターを再生させたい時にはALL PLAYボタンを押す、という使い方ができます。

複数メニュー画面
メニュー画面は複数の画面で構成することができます。下記は3ページのメニュー画面の例です。

スタンダードとプロの違い
オーサリングのスタンダードとプロの違いは、複雑な動きをするメニューが可能かどうかです。スタンダードは、上記の例で示したような、シンプルな構成のメニュー画面に向いています。プロは、ボタンを押した時の挙動をボタンごとに変えたり、複数ページのメニュー画面で、ページごとのボタンの挙動を変えるなど、複雑なメニュー構成を実現することができます。二層式への対応や、CSS付きのDVDプレスのマスターを作成する場合は、プロのみ対応可能です。
スタンダード: | シンプルな動きのメニュー画面 ボタン15個以内 二層DVD・Blu-ray非対応 DVD・Blu-rayプレスマスターとしては非対応 |
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プロ: | 複雑な動きのメニュー画面を実現 ボタン18個以内 二層DVD・Blu-ray対応 DVD・Blu-rayプレスマスターに対応 |
ご注意事項
DVD・Blu-ray共通の注意事項
- チャプターポイントより、15フレーム前後に別のチャプターは打てません
- メニューページ内のボタン数の最大は、スタンダードの場合は1ページ15ボタンまで、プロの場合は1ページ18ボタンまでとなります
- テロップが挿入されている場合、セーフティーエリアにご注意下さい(http://www.tokyodc.jp/advice/telefure.html)
- ⾳声は2chのみとなります(5.1chなど2ch以外には対応しておりません)
- スタンダードの場合は⽚面一層(DVD:4.7GB/Blu-ray:25GB)のみとなります。プロの場合は二層式のオーサリングには対応しております。
- マルチアングルには対応しておりません
DVDの注意事項
- 一般的なDVDプレーヤーで視聴できるDVD-Video形式のみとなります
- 元素材のサイズが720×480以外の場合、両サイドに若⼲の黒味が入る場合がございます ※拡大処理にて黒味を無くす事も可能ですが、その場合、テロップの位置を画面の85%より内側に入れて下さい
- ⾳声はDolby Digitalとなります(ご希望の場合、リニアPCMへの変更も可能です)
Blu-rayの注意事項の注意事項
- 一般的なブルーレイプレーヤーで視聴できるBDMV(BD-Video)形式のみとなります
- スタンダードの場合、メニュー画面のボタン選択時、半透明で光らせる事はできません
- スタンダードの場合、ポップアップメニューは作成できません
- ⾳声はリニアPCMとなります