VR入門体験講座
2020/09/16
最近巷では、「2016年はVR元年」と呼ばれているのをご存知ですか?「スマホの次に来る革新的なITデバイスはVRだ」とも言われています。そんな今なにかと話題の「VR入門体験講座」ということで、そもそもVRとは何なのか、ということと、実際の手軽な体験方法をご紹介したいと思います。
VRって何?
「VR=Virtual Reality」の日本語訳は「仮想現実」と訳されることが多いのですが、直訳的に「人工現実感」とも言われます。専用のVR用機器を装着し、コンピュ
ータで作られた3D空間で、まるで自分がその空間にいるような体感・体験を得られる技術のことです。現在普及しつつある機器は、目を覆うゴーグルを装着する「ヘッドマウントディスプレイ(HMD)」が主流です。
その最大の特徴は「没入感」です。例えば、ビルとビルの間に張られたロープの上を渡るシーンを想像してみてください。4Kの60インチの大型液晶TVで見れば、それなりに恐怖感は伝わってきますが、ヘッドマウントディスプレイでVR映像を見れば、本当に自分が綱渡りをしているような、よりリアルな感覚を味わえるはずです。
VRの最も有効な活用分野は「ゲーム」です。従来のゲームでは味わえなかったスリリングな体験が可能になるでしょう。そして、今後はもっと様々な分野での活用が期待されています。例えば、車のショールームや、医師が手術の練習を行うためのVR、飛行機の整備士の訓練用のVRなどです。
手軽なVRの体験方法
いくら言葉で説明しても、なかなかイメージができないのもVRの特徴です。ということで、実際に体験してみましょう。
ハイエンドVR機器は数万円から10万円以上のコストをかけないと購入できませんが、モバイルVRであれば、最近のスマートフォンさえあれば、わずか1000円ほどで体験ができてしまいます。
<今回のVR体験で使用した機材とアプリ>
□ VRビューア:Patech VRカードボード V2.0
999 円(Amazonで購入)
□ スマートフォン:( Galaxy S6 Edge)(筆者通常使用)
□ アプリ:Google Cardboard (無料)
VRビューア「Patech VRカードボード V2.0」はGoogleのVR技術=Cardboard対応の段ボール製のシンプルなものですが、まずはVRを体験してみるには十分でしょう。なんといっても価格が999円と激安です。私はAmazonで買ったので、翌日には届きました。
次にスマートンフォンは、私が普段から使っている、2015年発売のサムスン製スマホ「Galaxy S6 Edge」です。Google Cardboardは、「WebGL」という3Dグラフィックスに対応したスマートフォンが必要になります。最近のAndroid端末はもちろん、iPhone6などでも十分に動くはずです。
アプリにつきましては、今回はGoogleが作ったVR用アプリ「Cardboard」を使ってみます。このアプリは、Google Cardboard対応のVRアプリを管理するためのものですが、デモが付いているので、まずはそれを試してみることにしましょう。
<体験手順>
①まずVRビューアを組み立てましょう。
組み立てるといっても、ちょっと段ボールをひっくり返したりするだけなので、誰でも簡単にできると思います。
②スマートフォンに「Google Cardboard」をインストールしてください。
③Cardboardアプリを起動します。
注意:初めて起動した時、ビューアの設定=ビューアの種類を聞いてきますが、「 Patech VRカードボード V2.0 」は不具合で上手くQRコードが読み込めないので、とりあえず次に進み「Cardboard デモ」を起動してください。
④ビューアにスマートフォンをセットし視聴する
アプリの画面で「スマートフォンをセットしてください」というメッセージが表示されたら、スマートフォンをVRビューアにセットし、覗いてみます。
実際に見てみると・・・
Cardboardデモでは、Google Earthで世界の観光地を空中散歩したり、美術館の中を歩いたりすることができます。私は、スマートフォンに記録されている自分で撮影した動画を、映画館のスクリーンで見ているような体験ができるものが気に入りました。
実用的なところでは、GoogleストリートビューもCardboardに対応していて、ビューア―で見ると、まるでその場所を歩いているような体験をすることができます。初めて行く場所を予めビューア―で見ておけば、実際に行っても目的地まで迷わないで済むかもしれません。

VR元年・・今後の普及に期待
このように、VRは非常に身近な存在になりつつあります。もうすぐ、PlayStaion VRも発売になり、一気にVRが普及する可能性があります。また、ゲームだけに限らず、様々な分野でVRが当たり前に使われる時代がもうすぐやってくるかもしれません。
是非皆さまも一度VRを体験してみてはいかがでしょうか。
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