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【映像豆知識】スマホ用ジンバルでワンランク上の動画を!

   

スマホで動画を撮影したけれど、後から見たら手ブレが酷かった!という経験をした人も多いのではないでしょうか?

最新のiPhoneなどは、スマホ自体の手ブレ補正機能が優秀だとCMなどでも謳っていますが、iPhoneも年々高くなって、最新のものは買えない!けど手ブレをなんとかしたい!そんな時には、スマホ用ジンバルを使って見るのが正解かも!


ジンバルの使用・不使用の比較映像はこちら

スマホ用ジンバルとは

スマホ用ジンバルとは、スマホの動画撮影時に手ブレを防ぐための機器で、スタビライザーとも呼ばれます。例えば、スマホを手で持って歩きながら撮影すると、ブレブレの映像になってしまいます。

しかし、ジンバルを使って歩きながら撮影すると、ほとんど手ブレがない映像を撮ることができます。

スマホ用ジンバルの種類

スマホ用ジンバルにはたくさんの種類があります。値段も数千円のものから2~3万円のものなど幅があります。大きくは3種類に分かれます。

1つ目は自撮り棒タイプのもの。単軸のシンプルなものが多く、値段も手頃ですが、手ブレの補正力は、そこそこ、といったところでしょうか。

2つ目は電動ではない重りやバネを使った機械式のものです。充電しないでも使用できるのがメリットですが、使いこなすには少し慣れが必要です。

3つ目は3軸タイプのジンバルです。手ブレの補正力が強く、対象物を追跡できるなど、機能も豊富で初心者にも扱いやすいですが、少し値段が高くなります。

このように、様々なタイプのジンバルがあるので、自分の利用用途や予算に応じて選んでみましょう。

ちなみに「単軸」「三軸」という言葉が出て来ましたが、補正をする方向が「上下」だけなど1つの方向だけのものを「単軸」、「上下」「左右」「傾き」の3方向補正するものを「三軸」といいます。

ジンバルを実際に使ってみよう

それでは実際にジンバルを使う様子を見てみましょう。具体的にどんな物かイメージできるかと思います。

今回使用するのは、ジンバルの中では一番メジャーなDJI社のOsmo Mobile4(OM4)です。少し古い機種になりますが、基本機能は充実しているので、参考になるかと思います。

❶ ジンバルを充電
まずはジンバルを充電します。約2.5時間で充電できて、使用条件にもよりますが約15時間利用可能です。

❷ スマホにアプリを入れてペアリング
DJI社のOsmo専用アプリをスマートフォンにインストールし、Bluetoothでペアリングします。単純に手ブレ補正だけであれば、スマホにアプリを入れたBluetoothでペアリングする必要はありません。スマホ純正のカメラアプリを使って撮影することも可能です。しかし、専用アプリ&Bluetootheペアングすることで、OM4の様々な機能を使えるようになります。OM4のグリップにある撮影開始・終了ボタンやズームボタンでの操作が可能になります。また後述する追跡機能やパノラマ撮影なども可能になります。



❸スマホをジンバルに取り付ける
OM4の場合、スマホを取り付ける箇所が強力なマグネットになっており、付属のアタッチメントを取り外し、そのアタッチメントをスマホに取り付けた後、OM4側にくっつける、という手順になります。この時、スマホの上下を正しくセットする必要があります。



❹ 撮影を開始する
グリップ部分のスタートボタンを押すと撮影が開始されます。OM4の場合、電源ボタンを2回押すと、撮影の画角を横・縦を切り替えることができます。また、ジョイスティックにより、向きを上下左右に動かすことができます。

便利な使い方

ジンバル本来の機能というより、OM4の機能になりますが、高機能ジンバルならではの機能をご紹介します。

○自動追尾

撮影時に対象の人物を自動的に追いかけて撮影できます。まず対象の人物にカメラを向けて、スマホ画面でその人物を指で囲います。すると、その人物が動くと、自動的に向きを変え、追いかけて撮影してくれるようになります。例えば、セミナーで講師を撮影する場合や、ダンスを撮影する場合などに有効です。

○パノラマ撮影

従来のカメラでパノラマ撮影する場合は、手動でカメラの向きを変えながら何枚か撮影する、という手間がかかりました。しかし、OM4を使うと、自動的にOM4が回転してパノラマ撮影を行ってくれます。これは便利じゃないでしょうか。旅行の時に絶景の写真を残したい時など有効です。

当社の「道案内作成サービス」でも使用しています!

当社の「道案内作成サービス」は、店舗などのへの道案内動画を作成するサービスです。駅から店舗までの道順をジンバル&スマホで撮影しています。撮影からも承りますし、ジンバルのレンタルサービスもありご自身で撮影した動画を弊社で編集するコースもございます。

https://www.tokyo-dc.jp/DCRoute/

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