Blu-rayの基礎知識
2016/07/12
2008年に”Blu-ray vs HD DVD”の規格争いが集結し普及を始めたBlu-ray。
それから早7年が経ち、完全にDVDからBlu-rayに移行していくのかと思われ
ていました。しかし、現状ではハード的にはBlu-rayレコーダーが普及してい
ますが、ソフト的にはまだDVDとBlu-rayが混在している状況が続いています。
また、インターネットによる動画視聴も増えて、メディア自体があまり使用
されなくなってきました。
しかし、最近になって、映像のハイビジョン化により、徐々にBlu-rayが使われ
る機会が増えて来ました。DVDではハイビジョン映像をそのまま記録することが
できないからです。そこで、今回はBlu-rayにあまり馴染みがない方のために、
Blu-ray基礎的な知識をご紹介したいと思います。
※下記で使われる再生互換性とは、どの機械でも再生がし易い場合は、
「再生互換性が高い」という使われ方になります。
<Blu-rayディスクの種類>
Blu-rayディスクには、次の6種類があります。(後ろのカッコの中は、各々の容量を表記してあります)
(1) BD-R (25GB)
(2) BD-R DL (50GB)
(3) BD-R XL (3層100GB、4層125GB)
(4) BD-RE (25GB)
(5) BD-RE DL (50GB)
(6) BD-RE XL (3層100GB、4層125GB)
大きくは、BD-RとBD-REに分かれます。
各々の特徴は書きの通りです。
BD-R:1回書込のみ(書き換え不可)、再生互換性が高い
BD-RE:書き換え可能、再生互換性はBD-Rより多少下がる
また、BD-R XLまたはBD-RE XLと呼ばれる3層(4層もある)メディアは、
BDXLに対応したドライブではないと使用できないので、少し古い機器は
注意が必要です。
<Blu-rayの書込み規格>
Blu-rayへ映像を書き込む規格は、「BDMV」と「BDAV」の2つの形式が存在
します。
「BDMV」は、販売されている映画のブルーレイなどはBDMV形式になっています。
メニュー画面などをつけることが可能です。
「BDAV」は家庭用のブルーレイレコーダーで記録する方式になります。
BDMVの方が再生互換性が高いので、多くの人に配布する場合はBDAV形式よりも
BDMV形式のブルーレイにするべきです。
BDMV形式のブルーレイを作成するためには、パソコンでブルーレイディスクを
作成するソフトを使って作成する必要があります。
ブルーレイレコーダーではBDAV形式の書込しかできません。再生互換性を高める
ためには、BD-Rメディアに録画し、最後に「クローズ」や「ファイナライズ」と
呼ばれる「追記禁止処理」を行うと良いでしょう。
<Blu-rayは取り扱に注意>
Blu-rayはDVDに比べて記録面の保護層が強くなっているのですが、それ自体が薄いので、傷や汚れがつかないように取り扱いに注意してください。DVDやCDでは多少目に見える傷や汚れがあっても何とか読めていたものが、Blu-rayではエラーで読めなくなってしまいます。盤面(レーベル)面に硬いペンなどで書き込むことも避けた方が良いでしょう。
<最後に>
Blu-rayはDVDに比べると歴史が浅く、機器によって再生や録画にバラつきがあり、
不具合が出る傾向が見られます。どうしてもハイビジョン画質が必要な場合は、
Blu-rayを使用しなければなりませんが、そうでないならばDVDの方が再生互換性が
高くなります。ご利用用途によって使い分ける方が良いでしょう。
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