映像情報マガジンdMag

映像制作に役立つ豆知識、ノウハウ、ニュースなどの情報をお届けします

*

【お客様の声から】DVD1枚には120分までしか収録できないの?

      2021/09/24

ダビングセンターでよく受けるお問い合わせの話題です。今回は東京支店の店長、内山がよく受ける「お客様からの相談」です。

■DVDに収録可能な分数とは

DVD(ブルーレイも)はそもそも、データを格納するための器です。テープのように、収録分数が決まっているわけではありません。焼き付けようとする映像データの大きさによってDVDに入るか入らないかというところが決まってきます。

市販品のメディアでも、よく「120分収録可能」と書いてあったりもするのですが、これはあくまで便宜上の表記です。では、なぜそのような表記をするのかといえば、単純な容量表記だけでは、購入者側が容量についてイメージがつきにくいことが理由です。

現在はハイビジョン映像が主流になりつつありますが、ハイビジョン以前の規格を「標準規格」と言いました。120分、とは、いわゆる標準画質でDVDに収録を行った場合、概ね120分以内に収まることからこのような言われ方がされるようになりました。

なので、120分収録というのは間違いではないのですが、更に「標準画質ならば」という条件がつくのです。

ここで湧いてくる疑問が、「標準画質で120分であれば、標準画質以下ならどうなるの?」ということです。

答えは、「標準画質以下の粗い画質であれば、120分以上の分数を収録が可能」となります。「ビットレート」という値を下げ、画質を落とすことで、120分超の動画であっても、容量を抑えることができるのです。実際にこういった作りをして、120分超の動画を収録してあるDVDもあります。画質を落とすことにさほどこだわりがない場合は、そういった手法も選択肢のひとつとなります。

このように、厳密に考えると120分というのは正しくはないのですが、選択肢が広がりすぎても混乱を招くので、120分で記憶しておけば取り急ぎは間違いはありません。120分以上収録したい場合は、画質を落とすか、または2枚組など、別ディスクを使って収録するか、という選択肢になってきます。

ご不明点ございましたら、ダビングセンターの経験豊富なスタッフが相談に乗りますので、お気軽にお問い合わせ下さいませ。

 - お客様の声から, 映像関連記事

  関連記事

あなたにもできる!iPhoneで動画編集

iPhoneなどスマートフォンで撮影した動画を、パソコンを使わずにスマートフォン …

今時ドローンのQ&A

先日、首相官邸の屋上に墜落し、今何かと話題になっているドローン。 以前このメルマ …

PCアップデート用USBメモリー3000本のコピー

某企業様から、社内のPCのアップデート用のUSBメモリー約3,000本の作成をご …

【おすすめ映像】・・・だけど、圧巻のケビン・スペイシー・・・ 「ハウス・オブ・カード」

今回ご紹介するのは、NETFLIXのオリジナルドラマである「ハウス・オブ・カード …

【おすすめ映像】麻薬王の迫力の実話 「ナルコス」

今回ご紹介するのは、米国の大人気テレビドラマ「ナルコス」です。コロンビアにおける …

no image
SDカードがハードディスクになる!?

1.SDカードがハードディスクに!?  ハードディスクといえばみなさんが想像する …

no image
ついに音楽ストリーミングがCDを上回った!

これはアメリカでの話しですが、先日アメリカ・レコード協会が2014年の音楽市場の …

VR入門体験講座

最近巷では、「2016年はVR元年」と呼ばれているのをご存知ですか?「スマホの次 …

no image
【オススメ】ウェアラブルカメラが面白くなってきた?

Googleからは「Google Glass」、最近はアップルからも「Apple Watch」が発表され、
「ウェアラブル」というジャンルに大きな関心が集まっています。

no image
VHSとベータマックスのビデオ戦争

1.ソニーとビクターの激しい争い  いまや一家に一台が当たり前となったVHSビデ …